« 満月 | トップページ | 名古屋名物と言えば »

2010年1月 3日 (日)

「今日の不幸」に「明日の幸福のじゃまをさせない

数十年以上昔の詩で、作者不詳ですがとてもいい詩を見付けました。ご紹介します。

「神様、不平を言う私をお許しください!」

 今日、バスで金髪のきれいな少女に出会いました。私はうらやましかった・・・。少女はとても明るく見えました。そして「私も金髪で色白だったらいいのに」と思いました。バスから降りようとして、少女がつと席を立ちました、見れば、足を引きずりながら通路を歩いています。片方の足がなく、松葉杖を一本ついています。それなのに、少女は通り過ぎるとき・・・あの笑顔!

 ああ、神様、不平を言う私をお許しください、私には足が二本そろっています。世界は私のものです!

 私はお店に寄ってお菓子を買いました。対応したのは感じのいい青年でした。彼とおしゃべりをしましたが、とてもうれしそうなので、もし遅刻することになってもかまわないと思いました。店を出るとき、青年が言いました。「親切にしてくださって、ありがとうございます。あなたのような方とお話ができてよかったです。ほら、ぼくは目が見えないんです」

 ああ、神様、不平を言う私をお許しください、私には両目がそろっています。世界は私のものです。

 そのあと街を歩いていると、青い目の子供に出会いました。少年は他の子供たちが遊んでいるのを、ポツンと立って見ています。どうしたらいいのか、わからないのです。私はちょっと立ち止まって声をかけました。「坊や、どうして一緒に遊ばないの?」 少年は黙って前方を見ています。そこで耳が聞こえないことがわかりました。

 ああ、神様、不平を言う私をお許しください。私には両耳がそろっています。世界は私のものです。

 行きたいところへ連れていってくれる足があり、夕焼けを眺める目があり、知りたいことを聞く耳がある・・・ああ、神様、不平を言う私をお許しください。私は本当に恵まれています。世界は私のものです。

にほんブログ村 その他日記ブログ 無職日記へ
にほんブログ村

|

« 満月 | トップページ | 名古屋名物と言えば »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「今日の不幸」に「明日の幸福のじゃまをさせない:

« 満月 | トップページ | 名古屋名物と言えば »