恐怖におののく誕生日 余命2年
板取キャンプから帰ったその日の夜。
私の誕生日は板取キャンプ初日の8月6日だったのだけど、
帰宅したのは8日。
孫の由君が自分のお小遣いを使って誕生ケーキを用意してくれ
て、そのサプライズに感動し、喜んだ私だったのでした。
しかし、誕生日当日の8月6日の夜、バンガローの前で皆で
炭火を囲みながら、「誕生日おめでとう!」と言ってくれた
家族だったのだけど、娘が遠くを眺めながら、「お父さん、
あと2年だね」とポツリ。
「ん?ああ、還暦ね?」と私は答えたのだけど、娘は続けて
「あと2年で死んじゃうんだよね」と、あたかも既に心の
準備は出来ているかのように、少し寂しげにではあるのだけど
思い残すことは無いような微笑さえ浮かべて言うのです。
「ど、どういう事?」と、そりゃ聞き返しますわな。
聞くところによると、数年前にある事で悩んでいた時に知らな
い人から声を掛けられ、色々と助言をもらったそうで。
何やら霊感?があるらしく、母親のことやピタリと状況を当て
れられて、しまいに父親である私のことにまで言及し、持病が
ありますね。60歳以上のあなたのお父さん、つまり私ですが、
何も見えないとコキ抜かしやがったらしいのですね。
普通は何かしら背景が見えるのだけど、私にはその背景?とい
うのが60歳以降見えないらしい。
つまり私には、その後の生命反応が無いと・・・。
その話を聞いて、少し、いやだいぶ動揺した私なのだけど、
「いや、それってオレの未来は眩し過ぎて見えない、って事
じゃないの?」と、おどけてみたら、「それって、ガクトじゃ
ん!」と一瞬皆の笑いは取ったものの私の心の中は、暗い闇に
吸い込まれそうになるのを必死にこらえていたのでありました。
それから数日経ってもその事は頭から離れないのだけど、まあ
ケツが決まってるのなら、残りの人生の時間を無駄に使うのは
あまり良くないと思うから、出来る事は精一杯やらないといけ
ないのでありますね。
よ~し、こうなったら余命2年、現実には2年を少し切ってる
けど、精一杯、人生を派手に駆け抜けてやろうと決めたので
ありました。
傷をして痛くても口にせず、言っても誰も治してくれないし、
愚痴を言うのもやめよう。嫌なことでも気持よく進んで引き
受けてやろう。
それと、やりたい事はあとに延ばさず、しかも我慢したりしな
いでやっちゃおう!とか。
雨にも負けず風にも負けず 雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫な
体をもち、欲はなく決して怒らずいつも静かに笑っている。
東に病気の子供あれば行って看病してやり 西に疲れた母あれ
ば行ってその稲の束を負い 南に死にそうな人あれば 行って
怖がらなくてもいいと言い 北に喧嘩や訴訟があればつまらな
いからやめろと言い・・・。
な~んてね。
そこまでの人になるのは無理がありますけどね(笑)。
やりたい事はやるとは言っても、先立つものってものが無いか
ら限度はあるけど、可能な限りやっちまうか。
私なりに派手に行こうぜ、派手に!
残り2年間の人生を駆け抜けるのだ!
もしも2年以上生きられたとしても、いつかは死ぬのだから、
早めにそういう事を考えてみるのはいい事かも知れない・・・。
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コメント
人間の寿命はわからないですから
やりたいこともいつかやろうと先延ばしにしているうちに
体力や気力がなくなったりするものですよね。
るぱんさんのように一度60歳を区切りにできるのはいいなあ。
60歳までにやりたいことやって
61歳から新しい人生がまた始まるなんて。
とってもうらやましいです。
投稿: ORION | 2018年8月25日 (土) 18時43分
★★ORIONさん
コメントありがとうございます。
>るぱんさんのように一度60歳を区切りにで
>きるのはいいなあ。
娘の話というか、あれを聞かなかったらそう
いう気持ちにはならなかったと思います。
自分で決めるのは難しいけど、霊感のある人
から色々と当てられたとなると、結構深刻な
気持ちになってしまいます。
>60歳までにやりたいことやって
>61歳から新しい人生がまた始まるなんて。
仮に新しい人生が始まるとしても、無一文
からの出直し?(笑)。
だけど、生きてられりゃ、見っけもんかも
知れませんよね!
だけど、あれから日曜の休みの日でも眠く
て昼寝したいのに時間が勿体なくて眠れま
せん。寿命を短じめてるんじゃなかと(笑)。
毎日、朝から晩まで何となくドキドキして
るような・・・。
投稿: るぱん | 2018年8月25日 (土) 20時50分
宮澤賢治ですか(^^;
その霊感の強い人!?が
先のことが見えるのならば
2年後に何が起きるのかわかると思うのですが・・・
ただ見えないというのは
るぱんさんが60を機に何か
突拍子も無いことを始めるからなのでは無いでしょうか!?
その時は、運転手にでも雇ってください(^^;
投稿: gou | 2018年8月25日 (土) 21時28分
★★gouさん
コメントありがとうございます。
>その霊感の強い人!?が
>先のことが見えるのならば
>2年後に何が起きるのかわかると思うのです
>が・・・
普通は見えるのだそうです。
だけど私の場合は、何も見えないらしくて。
>るぱんさんが60を機に何か
>突拍子も無いことを始めるからなのでは無
>いでしょうか!?
いいですねー!ポジテブで!眩しすぎて見え
ないってのと同じですね!
>その時は、運転手にでも雇ってください
トランスポーター、ですか?(笑)。
いやぁ、運転手だけでは勿体ないので行く
先々でアウトドアーな食事を作ってもらっ
たりもしてもらわないと(笑)。
投稿: るぱん | 2018年8月26日 (日) 19時32分
お誕生日おめでとうございます(^^)
って、なんて言いましょうか、、ちょっとぉ~も~ですね。。( ̄ε ̄;)
その方が、全ての人の先の人生を全て必ず正確に判っていたら大変ですよ。。
ちょっと小耳に挟んだということで、その後の人生が逆に充実するかもしれませんね。
いつどうなってもいいように、やりたいことはしっかりやる!無駄に過ごさない!
とかね。(^^)
投稿: ゆうこ君 | 2018年8月26日 (日) 21時05分
★★ゆうこ君さん
コメントありがとうございます。
>お誕生日おめでとうございます(^^)
>って、なんて言いましょうか、、
>ちょっとぉ~も~ですね。。
ありがとうございます。
でも、ほんと、何だよぉ~って感じ(笑)。
>ちょっと小耳に挟んだということで、
>その後の人生が逆に充実するかもしれま
>せんね。
確かに意識的に充実させよう?とした感覚に
なってきたようです。
無駄に生きるか、誰かのために死ぬか、なん
てこれはランボー最後の聖戦のセリフだった
ような・・・。
>無駄に過ごさない!
つまり、そういう事ですわ。
そう心掛けて生きていくことで、2年後の
人生が変わって、また開けるかも知れません
しね!
過去が変わると未来が変わるバックトゥザ
フューチャーみたいなもんですよね!
今はどんどん過去になっていくわけなので、
その行いによってはやっぱり未来は変わる
とは思いますよね!
と自分に言い聞かせてはいるのですが(笑)。
投稿: るぱん | 2018年8月27日 (月) 21時06分
いつも楽しく読ませていただいています。
ちょっと気になりましたので、コメントです。
私も58歳まで毎年人間ドックを受けて、多少中性脂肪が高いだけで特に治療する必要もないとのことで過ごしていましたが、59歳の人間ドックで肺がんが見つかり、一部リンパ節に転移があるものの早期だったので、手術しました。手術だけだと5年生存率は40%程度ですので、その後抗がん剤治療をしました。これで5年生存率は60%ですので、それなりに一件落着でした。
ところが、3年半後に再発です。その時点で5年生存率は約15%となってしまいましたので、この時ばかりは、余命がどれくらいかを考え、覚悟を決めました。やりたいことをやって、悔いのない人生を送ろうと。
再発後に放射線治療と抗がん剤治療を行って、その後の再発なく、1年半が経ちました。とは言え、爆弾を抱えているようなものです。
人間いつかは死ぬとはわかっていますが、余命を覚悟して、生きる方が充実しているのが実感ですう。
投稿: たらき | 2018年8月30日 (木) 13時03分
★★たらきさん
コメントありがとうございます。
>いつも楽しく読ませていただいています。
>ちょっと気になりましたので、コメントで
>す。
コンセプトにもあるように、自分の生きた証
しにと書き綴ってるだけなのですが、見て頂
けていると思うと手は抜けませんね(笑)。
>人間いつかは死ぬとはわかっていますが、
>余命を覚悟して、生きる方が充実している
>のが実感です。
私も膵臓に爆弾を抱かえています。
最初の発症は40代半ばだったのですが何度
か入退院をしています。
初めの頃は歩く自分の振動でも痛みがあり杖
(無かったのでゴルフのパターを利用)をつ
いてそろりそろりと歩いていました。
この時、毎日通る歩道に咲いている花に初め
て気が付きました。
普段、健康な時には見えてなかったのですね。
空港などにある動く歩道、水平なエスカレー
ターにも有難いと思いました。
それまでは、スピードが遅くて少しイライラ
したこともあったのですが、あの遅いスピー
ドじゃないと、あの時は乗るのにも困難でし
たので、つくづく歩行困難な人のためにある
有難いものだと思い知らされたものです。
私は霊感のある人から聞いたという娘の話と
持病の膵臓がいつ再発するかわからない事か
ら、今回の心境になったのですが、たらきさ
んは現実な状況に置かれておられるのですね。
8年くらい前に左目の視力が約20分間くら
い無くなり(真っ暗)まさに目の前が真っ暗
になって心臓がバクバクしたこともあります。
たらきさんのコメントを読ませて頂き、より
一層今日一日、毎日を無駄にすることなく、
心掛けて充実した残りの人生を過ごしたいと
思う気持ちが強く持てる気がして・・・。
何だか目がウルウルしてきました(笑)。
これからも楽しく充実して生きた証を綴って
行きたいと思いますので、たまにはまたこの
ブログを覗いてみてやって下さい!
コメントありがとうございました!
投稿: るぱん | 2018年8月30日 (木) 20時11分