入院中に罪と罰
突然痛み出した。夜になっても治まらないのでロキソニンを
服用したのだけど中々効いてこなかった。
深夜になって少しはましになったのだけど、翌朝にはまた痛み
が酷くなり病院へ。
すぐに処置室に入れてもらって採血と点滴。点滴には鎮痛剤を
入れてもらってしばらくすると痛みは和らいだ。
そのままCT検査。そして炎症がひどいという事で即入院。
レントゲンやら心電図などの検査と、コロナの検査。陽性だと
入院出来ないとか何とかで。
コロナは陰性ということで入院。鎮痛剤が効いているうちに自宅
に戻って着替えやら何やら・・・入院セットを準備して、病院へ
は娘に送ってもらった。
絶食と普通の?点滴と、抗生剤の点滴。
痛みが出るので翌日までの間に3回ほど鎮痛剤も点滴してもらい
2日目の夜くらいから痛みの苦しさからは何とか解放された。
それでようやく持参してきた入院セットに入れてきた、長編の
ドストエフスキーの「罪と罰」上下巻を読み始める。
罪と罰(上巻)改版 (新潮文庫) [ フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフス ]
罪と罰(下巻)改版 (新潮文庫) [ フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフス ]
上巻は4分の1ほど読んでいたのだけど、一気に読み進めると
中々誰が誰やらわからなかった登場人物がわかってきた。
ラスコリーニコフが主人公なのだけど正式な名前が別にあって
他の登場人物にもそれがあるからややこしい。本名と通称みた
いな感じで。
消灯時間は9時なのだけど、前回と違って看護師にもよるのだ
けど中々厳しくなっていて深夜まで読み続ける事は出来ない。
それでも6日目に上下とも読破した。読み始めたのは入院して
から3日目の夕方からだったけど。
主人公が老婆と偶然居合わせた老婆の妹を殺害してしまう辺り
はそうとうドキドキしてしまった。それからは哲学論なのか、
新理論なのか推理物なのか宗教的なものなのか延々と続くのだ
けど途中から登場してくるソーニャという女性が最後には主人
公なのじゃないかと思えるくらい存在感があった。
でまあ体の方は痛みは無くなってはいるものの血液検査で炎症
が治まってこないと退院出来ないのだけど、テレビは見ないし
読む本が無くなってしまい移動方法と行動範囲が車椅子が解除
され病棟だけじゃなく院内になったので1階のコンビニに行き
少ない文庫本のコーナーに点滴スタンドを杖代わりにして物色。
中々読みたそうな興味を惹かれる本は見当たらなかったのだけ
ど、前回だったか入院した時に2冊ほど買って読んだ痛快物の
「白バイガール」を見付けた。
これは読み切り連載みたいになシリーズ物になってるのだけど、
サブタイトルは「フルスロットル」で6作目の完結編となって
いた。前回読んだのは何だったのだろう?もしかして重複して
いるといけないので急いで自分のブログで確認したら、前回は
安心して購入した。
「罪と罰」とは違って読みやすくて痛快で、あんまり考えずに
スイスイ読めて面白いのですね。
読書は気分転換とか息抜きとかにもなると思っていたのだけど、
読書の合間の読書?
少し小難しい系の読書の間の気分転換、息抜きになるのだな。
それにしても持病のところの炎症による痛みの再発は何だった
のだろう。モデルナ1回目接種の4日目だったけど副反応とい
うことはないのかな。先生に聞いても多分断定は出来ないだろ
うから聞かなかった。2回目の接種後が怖い。
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コメント
るぱんさん、おカラダ、大丈夫でしょうか?
ま、とりあえず大丈夫なので、ブログがアップされたわけか・・・・(^^;
なかなか、コロナ禍での一般診療は大変のようですね。
たまにニュースで見かける都会の若者の身勝手な対応が、医療体制に大きな影響を与えているという事を考えないのだろうか?と思うと腹が立つので、なるべく見ないようにしているのですが、否応なしに目に入ってくるのですね。
大事になさって下さい。
>少し小難しい系の読書の間の気分転換、息抜きになるのだな。
わかります。
少し難しい本を読んだあとは、無性にライトノベルが読みたくなります。
何も考えたくなくなるのでしょうね。
ただ、ライトノベルを読んだあとは、何となくまた小難しい本が読みたくなる・・・・今日この頃・・・・です。(笑)
投稿: hotchocolate | 2021年9月 9日 (木) 21時17分
★★HOTCHOCOLATEさん
コメントありがとうございます。
>少し難しい本を読んだあとは、無性にラ>イトノベルが読みたくなります。
>何も考えたくなくなるのでしょうね。
やっぱりそうですか、同じですね。
楽に純粋に楽しめて・・・。
白バイガール、完結編だけあって最後には
少し泣ける内容でした。
しかも少しの間はこれで、と思っていたの
ですが瞬殺でした(笑)。
それでその日のうちに発注しました。
一応白バイガールは和物なので次は洋物で
す。ドストエフスキーほど小難しくはない
と思いますが、何となくですが、またドス
トエフスキーを読んでみたいかなー?なん
て思ったりもしてますが、こういうのは、
出来るだけ一気読みしたいです。そうしな
いとわからなくなっちゃったりして。
「白鯨」?にも興味はあるのですが少し調
べたら本題と離れてそれがまた長いらしく
途中で挫折する人もいるとかで躊躇。
もっと長い入院生活にでもなったら読んで
みようかと思います(笑)。
おかげ様でまだ何とか生きてます(笑)。
投稿: るぱん | 2021年9月10日 (金) 13時46分
これまでずっと、ドフトエススキーと思ってました(笑)難読の本はストーリーをつかみにくいことが多く、私の場合そのうち嫌になってきて放置し、それが長く続くとまたいつか読もうってしてます。これは長編短編にかかわらず、作家の文章の書き方なので、例えば吉川英治の 宮本武蔵などは、ものすごく長いですが、読み切ったりします。ストーリーに没頭して読み込んでる時が一番幸せですね。
入院中は、本は良き友ですね。
投稿: 権兵衛 | 2021年9月11日 (土) 06時18分
★★権兵衛さん
コメントありがとうございます。
退院してきました。
やっぱりうちはいいですね。
>入院中は、本は良き友ですね。
他の人は何をしてるんでしょうね。
ちなみに相部屋の人2名は、昼も夜もずっ
と寝てるみたいでした。
もう1名はずっとテレビを見てました。
私はずーっと本を読んでたわけですが退院
間際に院内のコンビニで買った白バイガー
ルもその日のうちに読んでしまい、帰宅し
てから読む本が無くなりすぐに発注しまし
たがまだ届きません。
読むって言っても就寝前の1時間くらいな
のですが。
それで読みかけになっていた「利己的な
遺伝子」を読みかけました。
これは小説じゃなくて生物学者の本なので
教科書というか講義?みたいな科学書なの
でそれまでの内容を覚えてなくてもそれほ
ど問題にはならないのですね。
小説もいいのでうが、時折こういったのも
中々面白くて読んでいます。
入院の友にこういう分厚い長編物を持って
いくといいと思いました。
次回入院する時は(ない方がいいのです
が)何冊も小説を持っていくより1冊で
済むかも知れませんから(笑)。
もしかすると「聖書」なんかいいかも知れ
ません(笑)。
投稿: るぱん | 2021年9月11日 (土) 20時20分