アンダードッグスを用意
繋がりが無いようである様な・・・実はある様なのだけど伊坂幸
太郎の短編集「首折り男のための協奏曲」を読み終えた。
中でも「僕の舟」と「合コンの話」は特に印象深かった。
「僕の舟」では寝たきり(植物人間?)になってしまった主人を
看病する70歳近くになった女性が、もし若い頃初恋の人と一緒
になっていたらどんな人生になっていたのだろうか?
それで初恋の人が今どんな風になっているのか探偵に調査依頼す
る。それを知ってどうこうするつもりはまったくないのだけど。
果たして結末が・・・。
「合コンの話」は、ある意味小説の書き方の基本?みたいにも受
けとめられりする。なるほど、こんな風に肉付けしていけばもし
かするとワシにも書けるかも知れん、なんて思っちゃったりして。
それでようやく待望の長浦京「プリンシパル」に突入した。
いきなり序章から派手なアクション、というか大藪春彦を彷彿さ
せる描写、いやそれ以上かも知れなくて思わず目を背けたくなる
ような、いや読み物だから背けるわけにもいかず・・・。
そこからジワジワと主人公の綾女という女組長がヤクザが大嫌い
なくせに復讐のためにその座につき頭角を現すというか、活躍し
ていくのだけど決してそれは順風ではなく危機にも直面して中々
スリリング。
毎晩少しづつ楽しみに読み進めているのだけど3分の1を過ぎた
辺りで、いつものように次に読む本の心配が出てきて、それはま
あガス欠になる前に給油しておかないと、みたいな感じで。
まずはまたしても長浦京で探してみると、「赤羽」時代劇。そし
て「リボルバー・リリー」これは読んだ。次に「マーダーズ」。
よしこれにしよう、と本屋さんに。
ちなみに「マーダーズ」の次は「アンダードッグス」。
それで探したのだけど見付からない。そもそも長浦京自体が。
探してる最中にバーン!と目に入ったのが椎名誠の「アイスラン
ド 絶景と幸福の国へ」という文庫本。
迷わず購入と手に取った。
椎名誠の探険物というか旅物は何冊も読んだ事があるし名古屋の
何とかという大学に講演に来た時に行って話を聞き結構ファンに
なっていた。
その本を手にしたまま、古本コーナーに向かう。
文庫本では見付からなかったのだけど、単行本で見付けたのが、
「アンダードッグス」。残念ながら「マーダーズ」は無かったの
だけど、「アンダードッグス」は返還直前の香港での話のようで、
香港には返還前から返還後まで約15年住んでた事があるから、
懐かしくもあり、これまた特別に読んでみたくなり購入。
古本だから単行本なのに新刊の文庫本並みの値段で買えた。
しかし余計な事だけど、古本の場合印税とかは作者に入るのだろ
うか?などと考えたりして。
とにかくこれで安心して「プリンシパル」を読み進める事が出来
るのだ。
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