それまでの明日~私が殺した少女
中村天風さんの「運命を拓く」を読み終える頃にhotchocolateさ
んのブログで気になった原尞さんの「それまでの明日」を入手。
次は何を読もうかなと迷う時にhotchocolateの記事はボクにはと
ても参考になるので有難いのですね。
「運命を拓く」は哲学書というか中々ボクの心に留まるもので、
いつでも肝心な部分を読み返せるように特別にブックカバーを
新調しておいた。
自分は何のために生まれてきたのか、嫌な事を心に留めておかな
い方法、車窓から見る景色のようにただ眺めるようにすることが
出来れば腹も立てずに済むとか。
それでボクも早速実践してみた。嫌な過去、思い出したくもない
記憶がよぎったり嫌な事を言われたりしてそれを気にして不愉快
な気分を引きずったりしそうな時、ボクは心の中で或いは小声で
「スルー!」と唱え一瞬でその考えを削除するように心掛けるよ
うにしたところ中々いいようなのだな。
嫌な気持ち、心を持ったまま大切な一日を人生を過ごすような事
は出来るだけ避けて通りたい。
「スルー!」それでも引きずりそうな場合は審判が「セーフ!」
ってやるように右手を水平に振りながら「スルー!」って。
これはこの本を読んで自分で開発アレンジした手法なのでただの
真似ではないから中々威力を発揮するみたいだな。
「運命を拓く」を読み終え、早速「それまでの明日」に突入。
ほぼ一気に「それでまでの明日」を読み終えた。ハードボイルド
っていうのが気になって読んだのだけど、散々読んだ大沢在昌さ
んの探偵物に類似している気がした。似ていると言っても年齢的
には完全に大沢在昌さんの方が若いし、探偵ものというのは基本
的にそういう感じになるのかなと思うのだけど、ボクは基本的に
こういうのは好きなので中々楽しむことが出来た。
ただ原尞さんの長編5作目の「それまでの明日」が遺作になって
しまったのだが、6作目が企画されていたようなのでそれが残念
で仕方がない。
読み終える前にこれは彼の5作は読んでみたいと、出来れば最初
の作品から読みたいと思い、発注してあった「私が殺した少女」
がタイミング良く届いた。
しかしよく調べてみたら、これは最初の作品ではなく2作目みた
いで失敗したようだ。
長編1作目は「そして夜は甦る」、2作目が「私が殺した少女」
3作目「さらば長き眠り」そして「愚か者死すべし」と続き最後
が「それまでの明日」。
順番は失敗したのだが、バラバラで読むのもそれはそれでいいか
も知れない。
原尞さんはレイモンド・チャンドラーの影響を受けているのかも
知れないれど大沢在昌さんはボクが崇拝?している大藪春彦さん
の影響を受けているのだと思う。
しかし題名からして・・・死すべしとか、・・・蘇る・・・など
は多少大藪春彦さんの「野獣死すべし」とか「蘇る金狼」なんか
の影響も受けているのかも知れないと思った。
しかし現在ならR指定も入りそうな大藪春彦さんの作品はボクが
若い頃は積極的に読んだのだったのだけど近頃はあんまりドギツ
イ描写は刺激的過ぎるような気もするからこの程度が丁度いい。
小説にR指定があるのかどうかは知らないけど。
とにかく「私が殺した少女」に突入した。最小の数ページでいき
なりストーリーに吸い込まれていった。
これを読み終える頃には今度こそ1作目の「そして夜は甦る」を
読んでみようと思う。
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